2017年7月20日木曜日

今時コンデジを持つということ


学生の頃、絵画とか工芸の課題でレポートを描くのに作品の写真を撮影する必要があった。
携帯のカメラでも可とは言われていて、最初はそれで撮っていたものの、あのころ今のような高精細に写せるスマホはなかったし、私の携帯は数年前の機種で古く他の人のレポートと比べたら見劣りしていた。
親のカメラを借りる方法もあったが、結構大きかったので大学まで持っていくのもなんだかなと思い、コンパクトデジタルカメラを買った。

でも、今だったら多分スマホのカメラで十分だろう。
多分、あのころ買ったコンデジのカメラと同じぐらいの性能はあると思う。
だから、多くの人は写真を撮るにしてもスマホで撮影している。
そして、写真にはしない。
昔だったら、写真は現像しなければちゃんと写せているのかわからなかった。
デジカメに代わっても、写真にする目的があるからこそカメラを買っていたはずだ。
でも、今やカメラは写真に現像する目的で撮影するものではなくなっている。
デジカメで現像したのは結局、人に見せるのが大変だからで、SNSで簡単に共有できる今、よっぽどのお気に入りや残しておきたい写真でなかったらなかなか写真にはしない。
写真を趣味にしたりするのは、一眼レフとかそういうすごいカメラを持っている人。
そんなイメージだ。
やっぱりそういうカメラで撮った写真はすごくきれいだし。
となると、コンデジって中途半端な存在になってしまった。

それでも私はコンデジを使っている。
ちょっとお高い高級コンデジというタイプ。
一眼レフには敵わないけど、まあ、スマホよりはいい感じ。
そんなカメラ。
何故それを持つのかといえば、スマホのカメラじゃ星は撮れないから。
双子座流星群という、天体現象の撮影がしたかった。
カメラに詳しい人が聞くと、ん?って思うかもしれない。
それだったら一眼レフとか買った方がよかったんじゃないかって。
もちろん、そっちの方がより綺麗に撮れるのはわかってる。
でも、コンデジがよかった。

まず一つ。これで星が撮れる事がいい。
コンデジで星が撮影できる、その事実がいいのだ。
一眼レフで撮影できるのは、当たり前。
当たり前じゃないからいいという天邪鬼というかなんというかそんな理由だ。
あともう一つ。カメラを鞄に突っ込んでおきたかった。
いつでも撮れる。そのためにはコンパクトでないといけない。
おや、上でスマホのカメラはいいって言ったじゃない。
だったら常に持ち歩いているスマホで撮影すればいいんじゃない?
そう思うかもしれないが、写真撮影アプリを使うとスマホの電池を喰うから嫌なのだ。
それだったらコンデジを持ってた方がいい。
そういう理由だ。

それにお手軽になったからこその弊害がある。
フィルムカメラの頃は一枚一枚大事に撮影していた。
でも、いくらでも撮影できるようになったら、大量に撮影しはじめる。
そうすると、いらない写真もあるのに、お手軽にとったのであとから整理することもない。
容量が大きいとはいえ、スマホで写真が何千枚と並んでいるのは正直見返す気がしないし、やっぱり容量を圧迫している。
カメラはカメラでしかない。
容量がいっぱいになっても困るのは写真が撮れないことだけだ。
スマホだとそうもいかない。
だから、カメラはカメラだけにしておきたいのだ。

とはいえ、スマホのカメラも使うことはある。
やっぱりすぐにSNSにあげられるのは楽だ。
ちょっとしたものならそれで撮るのが一番。
それでも、そうやって撮影しているだけでもすでに数百枚あるんだから、カメラとして撮ってたらもう、はじめに撮った方なんて見る気がしない気がする。
今だって過去の画像を探すのが大変なんだから。

コンデジの困ったことは、参考書がないことだろうか。
カメラを趣味にしたい人はたいてい一眼レフだ。
別にそういうのが参考にならない訳じゃないけど、コンデジに特化した参考書も見てみたい。
うーん、難しい。

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