2017年7月12日水曜日

絵が描きたくなくなったら

学生の頃、もう絵なんか描きたくない!と思ったことがある。
でも、残念なことに美術科だったのもだから描かなきゃいけなかったわけだけど。
情熱を傾けることもできず、かといってサボることもできず。
やる気のない絵を描いていたと思う。
もう、絵を描くことなんて嫌いになった。いや、最初から好きだったわけじゃなかったのかもしれない、そんなことさえ考えた。

でも、いまだに絵を描くことをやめてはいない。
最近はちょっと楽しくなってきた。
そんな経験を踏まえて、私のケースだけだけど、描きたくなくなったという人の参考になればと書いてみる。

私は長いこと絵を描いてきた。周りにも絵を描く人がいた。
いつだって、私よりうまい人がいる。
努力しても敵わない(今思うと努力の方向性を間違えていたのが悪いとわかるのですが)
ずっと、下手なのがコンプレックスだった。
それが多分、大学生になって静かに爆発したんじゃないかと思う。
田舎の少人数の学部とはいえ、美術科に集まる人は絵が上手いのだから、自分で下手だと思っている人間が敵うわけがない。
ずっと、本当は絵を描くことなんて好きなんかじゃなかった、ただただ、称賛されたかっただけだったんじゃないか。そう悩み続けていた。

でも、そんなとき。
ある人に息抜きにどう?と漫画を紹介された。
その人はいろんな漫画やアニメをそれまでも紹介してくれてはいたんだけど、ゲームの方が好きだったのでそこまでハマらなかった。
でも、その漫画は自分でも驚くぐらいにハマっていた。
何故かというと、やっぱりゲームなんだけど。
その漫画はゲームにもなっていて、それで遊んでいるうちにもっと知りたいと漫画を自分で買い揃えて、そして描きたくないと思っていた絵を描いていたのだ。

なんで、描きたくないと思っていた絵をまた描いていたのか。
それは多分、自分の「好き」を伝える手段が、絵にすることだったからなのだ思う。
また、漫研に入っていたことも影響していると思う。
伝える手段がそれでも、伝える相手がいなかったら、多分やっぱり描いてはいなかったと思う。
だから、伝える相手がいるってすごく大事なんだと思うのだ。
それが特定の相手でなくてもいいし、自分自身でもかまわない。
とにかく、好きを形にして見せる相手を作ること。
そして、伝えたら反応を貰うこと。
それで結局今まで絵を描き続けている。

でも、それでも最近やっぱり描く気がなくなってきていた。
どうしてなんだろうと考えていた。
飽きてきたのかなと思っていた。
それが正解だった。

長くやっているとどうも保守的になる。
上手くなりたいと言いながら自分の絵というのを変えたくない。
それだから、小手先のテクニックぐらいしか試すものはなく、結局変わらない。
変わらないから、絵がうまくなった気にならない。
変わらないから飽きる。
ただ、それだけだった。
それに最近気が付いた。
描き方をちょっと変えただけで、楽しくなっていた。


多分きっとずっと、変わらないことにイライラしていたんだと思う。
だから、描く題材を新しく手に入れた時や描き方を変えた時に、楽しくなってきたんだと思う。
絵が描きたくない。
その理由は人それぞれかもしれないけど、もしかしたら私と同じように、変化しないことに飽きていた、ただそれだけなのかもしれない。
ちょっとだけ変えてみたらいいと思う。
例えば、私は下書きを水色シャー芯に替えただけで、楽しくなった。
そういえば、子供の頃、顔の書き方を前髪から描くのをやめて、輪郭からにしたときもやっぱり楽しくなっていた。
変化が大事だ。
くだらないことでも変えてみたら楽しいかもよ?

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