アニメやゲームのキャラクターに扮する、コスプレ。
ネットで検索するといろんな写真が出てくる。
日本人はもちろんのこと、外国人の気合の入った写真は見ていて面白い。
今日、こんな記事があがっていた。
イスラム女子の「コスプレ魂」 ヒジャブで「盛り髪」戒律を逆手
イスラム圏の女性は、髪や肌を露出してはいけない。
髪はヒジャブというスカーフで覆い隠している。
それゆえに、コスプレはできなかった。
けれども、それでも彼女たちは大好きなアニメやゲームのキャラクターになりきりたくて、ヒジャブのカラフルなカラーでキャラクターの髪の毛を表現したのだという。
ときどき、イスラム圏の方なのかどうかはわからないけれど、頭にスカーフを巻いた人たちがいるのを街で見かける。
けれども、戒律でそう決まっているのだということを意識したことはなかった。
そういうものだ、とただただ思っていただけだった。
だから、コスプレすることと、戒律を守ることを天秤にかけなければならないということがとても衝撃的だった。
私もコスプレをしたことがある。
その時は、恥ずかしさとやってみたいという気持ちを天秤にかけた。
でも、それは本人の気持ちの問題というか、心持の問題というか、そういう問題であって、恥ずかしさをただただ投げ捨てればよかっただけだった。
けれども、信仰によるものを天秤にかけることは、気持ちの問題だけじゃないと思う。
信じているものを裏切ることは、とても重たいものだから。
そういえば、近年はハロウィンなんかで仮装する人が増えた。
それゆえか、オタクたちが作り上げたコスプレのルールを知らない人も多いのではないだろうか。
知り合いと話していて、ふと気が付いた。
コミケなんかがテレビで映るようになってから、そういうイベントがあることを知ってはいても、ルールは知らない。
知っているだろうか。
コミケのような同人誌即売会でコスプレする場合、自宅から衣装を着てきてはいけないことを。
(イベントによってはそもそもコスプレ不可の場合もありますので、事前にHPの確認等が必要です)
一般人(とオタクはオタク以外の人を表現する)の前でコスプレをしてはいけないのだ。
それは自衛のため。最近は上記のハロウィンなんかもあるし、オタク、コスプレの存在がテレビでも見えるようになってきたからか、受け入れている人も増えたんだろうけど、やっぱり変わった趣味だ、何してるんだ、見たくない、と思う人もいる。
そういった批判をかわすには、わかっている人たちだけのスペースでやるのがいい。
だから、イベント会場の決められた場所だけ、と決められているのだ。
というのを、知り合いは知らなかった。
自宅から着ていったらダメなら何処で着替えるの?と聞かれたのが、なんだか衝撃的だった。
でもそれは、普段どういう風に生活しているか、それが少しでも違うだけで、自分たちの常識は常識ではなくなるということ。
はじめてコスプレして、友人にコスプレイベントにつれて行ってもらったときのことは鮮明に覚えている。
ポーズをとって人に撮影してもらうことなんて全然ないから、なんだか気恥ずかしかったっけ。
それでも、いろんな恰好をした人たちが、思い思いに撮影している、そんな空間に初めて触れて、新しい世界が見えて面白かった。
私は、その世界にはじめて入った身。
そこにいる彼、彼女らを不快にしないために、そこのルールを守らなければならない。
お互いに気持ちよく楽しむためにも。
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