2016年10月20日木曜日

バレエ漫画にハマってます

絢爛たるグランドセーヌ

「絢爛たるグランドセーヌ」という漫画をご存知でしょうか?
チャンピオンREDという月刊誌で連載されているバレエ漫画です。
チャンピオンREDというエロっぽい漫画も多い雑誌の中で、バレエという煌びやかな世界を描いたスポ根漫画です。

そう、スポ根。
主人公の少女がバレエにひたむきに向き合っていく姿はスポ根のようです。
元々、聖闘士星矢が好きだったのでその派生作が連載されていたこともあって買い始めた号に載っていたのがこのマンガでした。
第一話は、主人公が近所のお姉さんのバレエの発表会に招待され、彼女の姿にバレエに憧れを抱きその門をたたく…というところから始まります。
別にバレエに興味があったわけではありません。
ただ、その一話を読んで、なんだか涙ぐんでしまって、そこからずっと追っています。

涙ぐんだわけ

連載が始まったのは2、3年ぐらい前なので、どうして涙ぐんだのかちゃんと覚えてはいないのだけど、やっぱり読み返すと少し涙ぐんでしまいます。

あこがれを抱いてバレエ教室に通い始めた主人公、奏が憧れたお姉さんの踊りとは全然違う自分の踊りに練習が嫌になる場面。
私はバレエはしませんが、絵を描きます。主人公の気持ちが痛いほどよくわかる。
憧れを思い描きながら、絵を描いていると自分の下手さに嫌になる。
実は、学校も絵を学ぶところだったのですが、自分の下手さ、周りの上手さに読み始めたあのころは絵を描くことが嫌になっている時期でもありました。だから、自分に重なる部分もあったのでしょう。

彼女は鏡を見ることを嫌がりました。
自分の醜い踊りを見たくなかったのです。
私も、自分の絵をいまいち好きになれませんでした。描いても描いても楽しくない。周りのうまさの中にいたら、下手くそなのがわかってしまう。だから、人に見せて何か意見を貰うことも好きじゃありませんでした。
主人公の少女は、あこがれのお姉さんに鏡をよく見ることの意味を教えてもらいます。
自分ができていない部分を把握すること、お客さんの目を意識すること…
できていないことがわからなければ、改善もできません。
その意味を知ったあと、主人公はバレエの世界にどんどんハマっていくのでした。
その姿が、羨ましくも思えたのでしょう。
だから、涙ぐんでしまったのだと思います。

表現するということ

私はバレエをやりません。
でも、「絢爛たるグランドセーヌ」は何かを表現するという、そういう部分でとても共感できる作品です。
読んでいると、表現するってこういうことなんだとかそういう風に考えればいいのかとか、たくさんの気づきがあるんです。
絵を描いていくうちに、自分でそういうことに気がつければよかったのですが、何せ、小学校で自分から絵を描き始めた時から、絵が上手い子が周りにいて、どうしたらその子たちを追い越せるのかということばかりを考え、ちょっと間違った方向に努力してしまったので(絵がうまく描けないなら、スピードで勝負だ!みたいな)今更ながらに気が付いた…ともいえます。
とはいえ、一応自分で考えた結果だし、はやく描けることは悪いことじゃないので気にはして…してますとも、ええ。
気にしないわけがありません。

でも、だからこそ、この漫画が楽しいわけでもあります。
主人公とともに、気が付いて行けるわけですから。
表現することの楽しさ、苦労、そういう世界で生きていく難しさ…いろんなものが詰まっています。

創作していることに悩んでいたら読んでほしい

私は、そう思います。
もちろん、悩んでなくても!
本日、新刊の7巻も発売です。

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