仕事は娯楽
2112年、仕事はついに娯楽となった。人々は働く必要がなくなったからである。
全ての仕事は機械にとって代わられた。市民はただ、機械が生み出す利益を分配されて生活している。
ゆえに人々は、365日をいかに過ごすか考えなければならなくなった。一週間の大半を占めていた労働時間がなくなったのだから、悩むばかりである。そして怠惰に日々は過ぎていってしまう…
というネタを考えた。
あるテレビ番組(確か池上彰さんが出ていた)でベーシックインカムという社会保障制度についてやっていた。不勉強だったので、そのとき初めて知ったのですが、オランダのある都市では実験的に導入されているらしい。インタビューを受けていた人は日々の暮らしに不安がなくていいという感じのことを言っていた。
ベーシックインカムとは?
ちょっとここで、ベーシックインカムというものに触れてみよう。
ベーシックインカムというのは、全ての人に必要最低限の額のお金を無条件に定期的に支給するという制度らしい。生活保護とかとは違って、働いていようが働いていまいが皆にお金を行きわたらせるということみたいだ。テレビでは、生活するのに必要最低限の金額が保証されているから、起業するにもいいとか、はたまた、働く意欲がなくなるじゃないかとかそんな議論が交わされていた。
個人的には、まだ詳しく調べたわけではないからわかっていない部分もあるのだと思うけれど、いい制度なんじゃないかなと思う。必要最低限の金額が保証されていれば、会社にだけに頼る必要はないし、働き方も選べるのではないだろうか。仕事が不安定で不安になるのは、やっぱり生活がかかっているからなのだから、生活が安定すれば不安も減る。
ではなぜそこから、「仕事は娯楽」になったのか?
働く意欲がなくなるというのなら、そもそも働く必要のない世界ならいいんじゃないか?と思ったのである。たまたま、これの数日前に、壇蜜さんが出ていたラジオだったと思うけれど、いつか仕事の多くはAIに奪われる…というような話を雑談のようにされていたのを聞いていたこともあって、じゃあ、全ての仕事が機械にとって代わられた世界はどうだろう?と思ったのである。
2112年なのはドラえもんが誕生した年というだけだけれど、ネタを考えるときにドラえもんで描かれた未来やドラえもんの道具を思いだしていたら、あの世界って人間は働いているのだっけ?とちょっと考えてしまった。でも、あれぐらい便利な道具があれば労働なんてほとんどなくなっているんじゃないかと思う。
今回のネタの作り方。
今回はテレビで見た話題とラジオで聞いた話、そしてアニメをミックスしたネタでした。
社会保障制度の話だけなら、それいいんじゃない?と思っただけだったかもしれないけれど、数日前に聞いていた仕事が奪われる話があったからこそ、全ての仕事がなくなった世界を思い描けたのだと思う。
ただ、壮大すぎて私には描き上げられそうにありません(笑)
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