2017年5月12日金曜日

絵を描く手間

イラストを描くのが好きだ!と言う人でも、背景は苦手…という人は多いんじゃないかなーと思う今日この頃。
私も苦手です。
描かなくていいなら描きたくない。
だって、パースとかわからないし、細かいし!
人を描くのだってルールとかコツとかあるんだけど、多分何となく描ける部分が多い。
(それをそのまま続けててもうまくはなれないんだけど)
でも、いざ背景を描くとなると何となく描いたらなんか違う。
いっそない方がマシってぐらいになんか違う。
そんな気分になることありませんか?

そんな私の子供の頃にキッドピクスというソフトがありました。
子供向けの絵が描けるソフトなんですけど、いろいろ面白いスタンプが用意されていました。
それらを組み合わせるとなんかいい感じに絵になったんですよね。
だから、子供の時思いました。
コンピューターがあれば、すごい絵が簡単に描けるに違いない、と。
でもでも、今でもイラストは手書きとかわらないような方法で描かれている。
確かに便利な機能があって、手書きより簡単になった部分は多いけど。

最近フォトバッシュというのがあることを書店で参考書を見かけて知りました。
写真を組み合わせて背景を描く手法だそうです。
海外では結構主流の技術らしい。
すごいなと思ったのですが、ふと昔、高校生だった頃のことを思い出したのです。
地区の美術部の展覧会がありました。
そこに写真みたいな精巧さで描かれた絵が飾ってありました。
おおすごいなと思ってみてました。
さて、この展覧会では審査が行われます。
そこで何やらざわざわと大人たちがしていました。
あとから顧問の先生に聞いたのですが、写真見たいな絵は、まさに写真を下にして描いていた。それはどうなんだ?と議論になっていたようです。
写真を拡大コピーして組み合わせて張り付けて描いていたようです。
それを聞いたら、ずるいと思いました。
だって、写真を参考にするにしたってそれを見ながらキャンバスに一から描いていくのが正しい。張り付けて楽するなんて卑怯だ。
そう思ったのです。

でも、楽できるのに苦労をする。手間をかける。その意味はなんなんだろうと今は思いますね。
写真を下にした子は、キャンバスにああでもないこうでもないと下書きする時間をなくして、作品を丁寧に仕上げられる時間をえられたわけで。
だからこそ、ステキな作品になっていたともいえます。
私は、背景を描かずに済ましたくて素材を使ったり、写真を加工したり…
あのころの自分が見たら何してるんだ!ちゃんと描け!と言われるようなことばかりしてます(笑)
でも、結局完成品のクオリティが大事なんですよね。
実力が伴ってないのにすぐに期待する奴だったので、自分の描いたつたない絵がなんとか入賞しないかな~なんて飾られている作品のクオリティと比べて低いのに思ってみたりしていて、そんなんだから写真を下にした絵もずるいなんて思っちゃったりして。
今思えば、入賞しないにしてももっとしっかり描くべきでした。
ちゃんと絵に向き合っていなかった。そっちの方が問題だった。
向き合えなかったのは、自分の思い込みもあるのだけど、その話はまたするとして。

できる楽はしたらいい。
手間を省いたっていい。
楽して手を抜いて雑になるのはダメだけど、作品のクオリティをあげられるなら一から全部自分の手で作らなくていい。
だって、結局作品がすべてなんですもん。

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