ワンコインマーケット「ココナラ」
「ココナラ」というサービスをご存知でしょうか。
web上で取引が完了するような、例えば、旅行プランの提案だったり、ロゴマークの製作だったり…それらがワンコインで販売したり、購入したりできる、そういうサービスのサイトです。
イラストのサービスを出品している人も多々いて、私も出品しています。
こんな感じ。
とくに宣伝はしなかったので、出品しはじめたころは購入する人がいるんだろうか…と思ったけれど一年で10件ほど依頼があってビックリ。
なんでびっくりしたかというと、出品するときもこんなイラスト需要があるのかしら…とおっかなびっくりだったんですね。
自分の描くイラストに自信がなかった。
二次創作で描いていても、周りを見ればうまい人ばかりだし、やっぱり描いているキャラクターの需要も込みでの評価だから人と比べてついつい下手だな…と思ってしまうのです。
上のイラストを見ていただければわかると思いますが、私の描く絵はデフォルメがききまくった絵なんですよね。
学生の頃、絵を見てコロコロコミック好きそうだよねと言われたこともあります(実際好きだった)
コロコロコミックってネットで意見を拾っていくと、絵だけの評価ですが下手に分類されちゃう絵なんですよね。
上手いとされるような緻密な絵は描けない。それだけで、自己評価だだ下がり。
好きなはずなのに、これが好きなのは見る目がないのか…?とちょっと悩んでしまったり。
そんなこんなで、絵に対するコンプレックスがくすぶっていたのです。
人目に触れること
それでも、あえて出品してみたのは理由があります。
少しでも成功体験というのが欲しかった。
買ってもらって、よかったと評価がもらえたら、もう少し自信がつくかもしれない。
そう思ったのです。
人目に触れることで批評される怖さ、何にも依頼がこないことで逆に自信を失う怖さもありましたが、実のところ、下手だ下手だと思っていたにも関わらずきっと大丈夫という思いもあったんですね。
だって、「かわいいは正義」ですからね。
人から見てどうあるかはわからないけど、個人的にこのデフォルメはかわいいと思っていたのです。
それにデフォルメで線も少なくはっきりしてるので、SNSの小さなアイコンにしても目立つからいいんじゃないかなと。
それでも、はじめて売れた時はうれしいのと同時にびっくりしちゃったんですが。
出品してみてわかったのは、案外怖がることもないんじゃないかということです。
もちろん、人目に触れるからこそ批判されることもあるかと思いますが、それほど怖がることでもなかったのかなと。
とにかく、ダメだしされるのが怖かったのです。
それで、学生の時もデザインの課題で教授に見せなきゃいけないのがどうしてもできなかった。
こんなのはダメだ、そうやって否定されてしまうのが怖かった。
多分、そんな全否定はされなかったんじゃないかと今なら思いますが…
でも、依頼で受けてここがイメージと違いますと言われてもあんまり気にしなくなりましたね。
依頼だからでしょうか。自分の好きに作るのではなく、相手が欲しいものを作るわけですから、相手のイメージと違ったらダメなわけですし。
小さな成功を積み重ねて
でも多分、そうやってダメ出しが受け入れられるようになったのは、いくつも依頼を受けることができたから、だと思います。
はじめは、依頼者のイメージに合わなかったらどうしよう…とかびくびくしていましたし、ダメだしされたら落ち込んだりしました。
依頼をこなし評価がもらえたことで、大丈夫なんだと思えるようになったのです。
自分で、これでいいんだ、この絵でいいんだと思い込むようにしていたときよりはるかに早く。
今思えば当たり前です。
下手だと思っていたのに、それでも自分をだますようにいいと思っても、自分の評価なんて信じられません。
外に出してみて、よかったんだとわかる。
そういう体験ができたことはよかったなと思います。
イラスト投稿SNSなんかもあるんですが、そこで評価される数字と感覚も違いますね。
数字が小さいと人と比較して、需要ないなぁ…なんて思ってしまったりしてしまうのに、ここでは依頼数が他と違って少なくても気にしない。
SNSだと何となくでもお気に入りにいれちゃうじゃないですか。
いいなと思ってもあとから見返さないことに気がついちゃったらなんだかむなしくなる。
でも、ここの数字は実際に依頼してくれた数。
ワンコインでも、お金がかかるのに自分のものがいいと選んでくれた数なんですよね。
だから、受け取り方が変わってくるんです。
自信がない…と思う人こそ
外に出してみてはいかがでしょうか。
発見があるかもしれません。
誰かに選んでもらえる、それだけで嬉しいものです。
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