2016年11月18日金曜日

期待されること やりたいこと

期待にこたえたい、でも…

自分の描く絵に自信がない。
けれど、だからこそ好きだと言ってくれる人の期待には応えたいと思う。
でも、なぜかいつだって自分がそうしたくてやっているんだと言い聞かせても、期待に応えることは自分のやりたいことを抑え付けて、相手が欲しいものを提供することだと感じていた。
彼、彼女らが好きだと言ってくれる絵は自分が好きで描いていたもののはずだったのに、期待に応えようとしてそればかり描いていると、でも、自分が描きたいのはこれだけじゃないのに…という気持ちになってくる。

何故かと考えているうちに、子供の頃のエピソードを思い出す。
絵が好きだという私を美術館に親がつれて行ってくれた。
だけど、小さいころから私が好きな絵というのはアニメや漫画の絵だった。
だからそういうものばかり描いていた。
親はいう。
美術館に飾られた、名画を指さして、漫画みたいなそういうのばかり描いてないで、こういうのを描きなさいと。
もちろん子供なので反発する。
そういう絵なんか描かない!と心に決めた。
多分その記憶が、期待に応えることは自分のやりたいことを抑え付けることなのだという認識になっているのだと思う。

やりたいことをしたい

やりたくてやっていたはずなのに、いつの間にか何もかもがやりたいことではなくなっていく。
期待を裏切らないように、嫌われないように…
そうしているうちに他の人たちの好きになるようにやってるのに、何も言ってくれない、なんで?と怒りが湧いてくる。
でも、そんな怒りもぶつけられずに抑えつけてだんだん何がやりたいのかわからなくなってくる。
感情が動かなくなる。

少しでも外へ

結局期待に応えることばかり考えていたのは、自分がやっていることに自信がないからなのだと思う。
だからついつい、今評価されている人たちの絵が嫌いになる。
こんなものと言いたくなる。
だって、好きだった漫画やアニメのイラストは、評価されるはずがないと心の奥底で思っているからだ。
そうじゃないと言葉でいくら言ってみても自分が信じ切れていないのだ。

でも、いつまでたってもそんな風に言ってたって何も変わらない。
そう思って絵の仕事を取りに行った。
今は出版社とかまわらなくても、簡単な仕事ならネット上で完結できるサイトが用意されている。
安く設定されているサイトならワンコインだからと頼む方のハードルも下がる。
とはいえ、はじめて購入されるまではやっぱり不安だった。
こんな絵誰が買うんだろうって。
でも、買ってもらえた。
数人だけど、買ってもらえたことは自信につながったと思いたい。

少しでも外に出してみたら、思っているより悪くなかったりして。

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