2016年11月11日金曜日

絵がうまくなりたい!の理由

美術を学んでいた学生時代の私の悩みについて…


悩みは、感動した美術作品というものがないことでした。
美術が好きな学生が集まれば、そういう話にだってなるわけだけど、私にはわかりませんでした。
もちろん、美術館に行ってあの絵に感動した!なんて子ばかりではないのですが。
このご時世、アニメや漫画が好きで、そういう絵を描く子たちだって集まってくるわけですから。

それでも、やっぱり彼、彼女らと自分を比べると、なんていうか、美術に向かう情熱?とかそういうものが足りない気がした…というか、明らかに足りないんですよね。
ずっと、だから、自分は本当は絵を描くことなんて好きじゃなかったんじゃないか?とかそんなことばかり悩んでいましたし、実際のところいまだに悩みます。
でも、それでも趣味は絵を描くことだと言ってしまいますし、絵が上手くなりたいとも思うんです。

絵を描き始めた理由

マンガやイラストが上手くなりたいから、その方法を検索してみるとそれらに混じってどうして絵を描き始めたのかを書いてるのを見かけたりします。
この漫画が好きだったからとか、このアニメのキャラの○○な姿が描きたかったからだとか。
でも、私の場合、絵を描くっていうのは保育園、幼稚園の頃に画用紙を与えれらてクレヨンでぐちゃぐちゃ描いてて…の続きみたいなものでした。
子供の頃に好きなキャラクターを描いていた延長線上に今現在の自分がいるわけです。
だから、絵を描き始めた理由も何もありません。

それなのに、ずっとずっと、そこを考え続けていました。
やっぱりそういう理由があった方が、見栄えがいいというか、かっこいいというかそんな気持ちで。
でも、考えれば考えるほど、延長線上にしかないなら、単にやめられなかっただけで好きとか嫌いとかじゃなくて、だから情熱も傾けられない…そんな風にしか思えませんでした。
いつしか、絵を描くことが嫌になっていました。

それでもやめなかった理由

一つは漫画研究会に所属していたことです。
私は一度始めるとなかなか抜け出せないもので、趣味のサークルなのだからそこまで所属意識持たなくてもいいはずなのだけど、最後までやり通さなければ…と思っておりました。
それゆえに、最後の学園祭で出す漫画を描くまではやめられませんでした。

そしてもう一つ…ある漫画にハマってしまったからなんです。
最後の学園祭も近づいていたころ。
ある人にとある漫画を紹介されました。
「聖闘士星矢」
名前は聞いたことあるけれど、見たことがない漫画。
それにハマってしまったのは、ちょうど学祭用の漫画を描き終り、もう絵を描かなくていいんだ!って思ってたときでした。
それなのに、ハマったら絵を描いてるんですよ。おかしいですよね。

聖闘士星矢を見たことがある人は、キャラクターが鎧を着ているのを知っているでしょう。
今まで、鎧を着たキャラクターなんて描いたことなかったのに、ここどうなってるんだ!?とか思いながら必死で描いてる。
もう描きたくない!とか言ってた人間が。

そして思いだす絵を描き続けていた理由

一つはそういう職業に就きたいというのがあったのですが…
実はもう一つあったことに気が付いたのです。

ゲーム好きだったので、ゲームの雑誌も買っていました。
そういう雑誌を買ったことがある人は知っているかと思いますが、読者投稿ページがあるんですよね。
そこに載ってるイラスト、結構うまい人がたくさんいました。
過去形なのはその雑誌休刊になっちゃいまして、多分それが絵を描きたくなくなった理由でもあるんです。
もう、載せてくれるところがない。
今はpixivとかあるじゃない、とか思うかもしれません。
でも、学生時代すでにpixivとかありました。
それでも、雑誌がよかった。
何となく投稿者たちに仲間意識を感じられたことと、この人に選んでもらいたいと思える編集者であったこと。
そして、その投稿誌の自由さが好きだったこと。
任天堂系のゲーム誌でありながら、PSやセガサターンの話題、テレビ番組やCM、古い漫画やアニメ…何でもあり、なんでも受け入れてくれる雑誌でした。
編集をされている方の知識が広いから、どんなネタでもコメントしてもらえるのです。
(まあ、もちろんわからないもの、面白くないものは外されていたと思いますが)
pixivだって自由です。何を載せてもいいわけですから。
でも、その自由さとは違います。
一度編集者というフィルターを通したうえでの自由です。
だから、まずは編集者に面白いと思ってもらえるネタを…と考えます。
不特定多数の人ではなくただ一人の編集者のために絵を描きネタを投稿していたのだと思います。

だからこそ、その場所がなくなってしまったとき、描く気がなくなってしまったのです。
嫌になってしまったのです。

だというのに、やっぱり絵を描き続けていた。
変化が怖いというのもあります。
やっぱり10年、20年続けていたものをなくすのは怖いです。
未だに怖いからこそ、絵がうまくなりたいのだと思います。
うまくなれば、何かが変わる。
続けていたものに変化があれば、周りだって変わる。
そう、信じたいのです。

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