2016年12月4日日曜日

インターステラーを見ました。

今更ですがインターステラーを見ました。

インターステラーとは2014年に公開されたSF映画です。
簡単にあらすじを言うと、もうすぐ地球に人が住めなくなってしまう…そんな世界観で、移住できる星を探すべく宇宙へ旅立つ父と取り残された娘のお話。

かなりSF要素が濃く、正直私はSF詳しくないのでこの星の1時間は地上の7年に相当すると言われればそういうもんかと思いつつ見ておりました。
一緒に見てた人はそういう部分が意味わからないと言っておりましたが、わからないものはその瞬間に理解しなくてもいいんじゃないかと思いますね。
それに詳しくなくても、父と娘の親子愛のお話として見られるストーリー進行はよいと思います。
ネットで検索すると詳しい方の解説などがありますので、気になる方はそちらをご覧ください。

個人的に注目した部分

この映画の最大のポイントと私が思っているのはラストにこれまでの謎や伏線が一気に明かされていくところですね。
想像の及ばない世界というのを表現しただけだと思っていた部分さえも、そういうことだったのか!と明かされた瞬間は何というか、カタルシスみたいなものを感じました。
私は、そう来たか!とかそういうの感じるのが好きなのでSFとか関係なくストーリー展開が素晴らしいと思いました。

SFというとても科学的な世界で一つ異質な存在だった、主人公の娘が語る幽霊の存在。
幽霊に導かれることで主人公は宇宙に旅立つことになるのですが、旅立ちの日、なぜかその幽霊はここに残れ!というのです。
宇宙へ旅立つきっかけを与えたはずの幽霊がなぜかここに残れというのは、なんだかとても不思議でした。
けれど、そういうオカルトっぽい部分はストーリーが進行していくと少々姿を消します。
宇宙脱出へのカギは幽霊と呼んでいたものにある。
そう考えた、学者となった娘が自宅へ帰ってくるまでは。
そしてラスト、その存在の正体が明かされます。

なんと、その存在は5次元空間へ落ちた主人公だったのです。
5次元は時間と空間をも支配するのでいろんな時間へ鑑賞できるのです。
存在に気が付いて欲しい父が娘へメッセージを送っていたのです。
だからこそ、別れ際にここに残れ!というメッセージを送ったのです。
異質だった幽霊が、実はオカルトではなくてそれさえもSFの枠にあるものだったとわかった時、そう来たか!と思いました。

そんなインターステラーですが、科学的理論的に進めるだけじゃなくて、愛というものにも触れています。
そもそも、主人公が宇宙へ旅立ったのは滅びゆく地球から娘が生きられる星を探すため。
親子愛の物語としても鑑賞できるようなストーリーとなっています。
また、物語の途中、限られた燃料で向かえる星を選ぶとき、クルーの一人が恋人が旅立った星に行くことを提案します。
愛というものに導かれてここまでやってきた。
ただ、その提案は恋人に会いたいがためだと却下されます。
けれど最後それは正解だったという映像が出てきます。

ただ…まっすぐ向かっていたら不正解だったとも言えます。
宇宙移住にはプランAとBが用意されていました。
Aは移住できる星を見つけ、宇宙ステーションで皆が移住する。
Bはそれができなかった場合、船に乗せた受精卵を使って新たな人類を生み出して種を残すこと。
けれど、実は発案者である学者はAが不可能であることを知っていたのです。
Aを実行させるには重力の問題を解決しなければなりませんでした。
しかし、それを解決するにはブラックホールの中に入り観測をしなければならず、そしてそれは不可能だったのです。
ブラックホールは一度入れば抜けることができないのですからデータを取り出すことができないのです。
クルーの提案を却下した結果、不測の事態が起こり、主人公がブラックホールへ落ちる。
そのことで重力の問題が解決され、人類は宇宙へみな移住できた。
それを考えると確実に正解だとは言えません。

それに、提案を却下したのだって確実に娘を助けたいという父の愛からでしょう。
そのために不確実なものを信じることはできなかったのです。
ラストの映像を見て、ええ?と思ってしまったのは、結局恋人に会いたいというそれが正しかったのかよ、結局恋愛かよと思ってしまったところでしたが、考えるとそうとも言えないなと思いました。

恋愛の愛

個人的な意見ですが、なんか世界を救ったのは恋愛の愛ですというのがなんかしらけるというかなんというか…そんな感じなのでついついラストもええ?と思ってしまったのだと思います。
ストーリーのスパイスとしてならいいですし、例えば王道の勇者が姫様を助けに向かうというのならそういうものだとわかるのだけど、何でもかんでも恋愛の愛で済まされるとなんでやねんという気持ちになります。
多分、子供の頃に呼んだ恋愛物語が、好きな人に告白するために釣り合う人間になるために頑張る主人公…みたいな読み切り漫画ばかりだったせいでしょうか?
そんなに高尚なものですか?と思ってしまうのでしょう。
そんな人間の感想でした。

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