2018年11月14日水曜日

全く文章が書けない人がを文章を書くための話

学校が苦手を作る

中学生だった頃、学校に招かれた偉い人の話の感想を書け、見学した博物館で何を思ったか書け、それも時間内に。
なんてことはよくあったと思う。
白紙の提出用紙を前に、何を書いたらいいのかわからないまま時間は過ぎていき、最後は話のあらすじを書きなぐって文字数を稼いでしのぐ。
または、授業で作文を書かされる。
こっちはもう少し時間が貰えたけど、何を書いたらいいのやら。
得意な人はすらすら書いていくけれど、私は全く得意じゃない。
長文を書かされることが嫌いだったので、どうして短文でパパっとまとめたらいけないのかと、ダラダラ書いた文章のどこがいいのかとずっと思っていた。

あれではいい文章など書けはしないと今では思う。
考えてほしい。
いきなり本番に立たされて、いい結果など出るだろうか。
たまにはうまくいくかもしれないけど、準備が必要なのだ。
思えば、学校はなんだっていきなり本番を書かせようとする。
絵を描かせれば真っ白な画用紙を渡し、作文も清書用の作文用紙。
新しい紙は用意しているよと言われても、貰った一枚に書き続ける子供が大半だった。
だって、時間が決まっている。
やり直したらその分時間が無くなる。
だから、失敗なんてできない。
そうしてなんとかひねり出した文章や絵。
ウケは微妙。
苦手になっていくのは仕方がない。

けれども、年齢が上がれば上がるほど、文章を書かねばならない場面にあたる。
学校生活の中においても、レポート課題が増え、大学を出るなら卒論を書かされ。
苦手だからとは言っていられなくなる。
だから仕方なく書くのだが、2000字程度と言われてぎりぎり許容範囲だろうと言うとこまで書いて終わり。
いい文章を書こうとかそんなレベルじゃない。
まず、書けないのだから。
よけいに苦手意識がつのる。
けれど、卒論を書けなければ卒業できない。
2000字どころじゃない。1万字は必要だと言われた。

もしかしたら少ないと思う人がいるかもしれない。
多分少ない方だ。
何故なら、私の卒業した学科は美術系だったからだ。
3年になる前に選択を迫られる。
卒論は作品を作るか、それとも文章を書くか。
そして私は文章を書く方に決めた。
文章を書く以上に絵を描くことが嫌になっていたせいだ。
その時の私は、文章ならまだ書ける。そういう気持ちだった。

趣味なら長文でも書けるのに

私はたまに趣味で小説を書いていた。
多分これがあったから、文章ならまだ書けると踏んだのだろう。
文章は苦手と思いながら、何故か小説を書く。
だって、絵を描くよりは楽だからだ。
思ったことを言葉のままに打ち込める。
人に見せる気がないのなら拙い文章だって別にいい。
短文が連発され、自分がわかればいいので説明も適当で、便宜的に小説と呼んだがそれを小説とも文章とも思っていなかった。

でも、卒論が書けずにいてふと考えた。
趣味と卒論の違いは?
ここで中学生の頃の話に戻る。
あのころと一緒なのだ。
私はいつもいきなり提出用の文章を書こうと必死だったのだ。
時間がない、なんとか形だけでも。
ギリギリまで悩んで、何を書いたらいいのかわからないままそうやって書いていく。
趣味は違う。
人に見せる気がないから何を書いたっていいし、締切りもない。
なんか違うなと思ったら全部なかったことにしたっていい。
そうやって書いた文章は、課題製作やレポート用に買ったノートPCの中にたまっていった。
それに、その小説を書く前に、自分でも思っていなかったが準備をしていた。
らくがき帳に、キャラクターについて思ったこと、描きたい世界、とにかく書き込んでいた。
違うと思ったらまた書き直し、パラパラめくってこれはこっちの方がいいかと設定を交換し。
小中学校ではわからなかった。
文章を作ることに準備が必要だったなんて。
いつだっていきなり書き始めていたのだから。

長々と書いているけれど、結論を言えば文章を書くためには準備が必要だよ。
ただ、それだけの話だ。
いきなり打ち込むんじゃない。
手描きでもスマホのメモ帳でも何でもいいから、まずは書きたいものを思いつくままに書いてみる。
ならこれが必要かなと思いついたなら調べ、メモする。
そうして羅列された単語や短文の中から必要なものを選ぶ。
いきなり必要なものなんてわからない癖に、必要なものだけを選び取ろうとすると失敗する。
無駄だと思っても、無駄じゃない。

あと、文章を書くことに慣れておく必要がある。
メールやLINEでやってるよと思うかもしれないが、デッサンが得意な人間がアニメのような絵はうまくないのと同じく、そういう文章と長文を書くことは違う。
でも、書いていれば役には立つけれど。
長文を書くなら長い文章を書くことに慣れていないといけない。
何でもいいから書いておくといい。

私がこうしてブログを書くのもその一環。
書くことに慣れてないと、まずそこから鍛えなければいけないから。
文章が書けないなら、書くしかないのだ。

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